当て逃げ?!福山市よりへこみ・傷の鈑金塗装（日産・スカイライン）

【仕上がり重視で修理しました！】

福山市より当て逃げされたという案件で日産・スカイラインのご入庫です。
オーナーさん自身も当てた記憶もなく、しかも左フロントフェンダーだった為、すぐには気づかず、どこで当てられたかも心当たりもなくショックを隠せないご様子でした。
フロントバンパーからフェンダー、ホイルまで、広範囲に渡って傷やへこみがありました。

日産車には通常のクリヤー塗装と違ってスクラッチシールドと言う特殊クリヤーが施工してあります。
軽度なキズなら付いても自然に修復するという不思議なクリヤー塗装をしてあります。
修理となると専用クリヤーなので材料代（一番少量のものでも5万位）も別途かかりますし、高額ですし、なんといっても磨きに時間がかかるため、ガン肌やゴミ付着をチェックしながら、ほぼほぼ磨かなくても良い程度（軽度な磨きで作業終わる位ならＯＫ）の高度な塗装技術が必要とされます。
工賃も一般的な料金より割増になるケースが多いようですし、自費修理の場合、オーナーさんによっては通常のクリヤー塗装での依頼がほとんどです。
今回はオーナーさんのこだわりもあり、一般車両保険も加入してましたので、保険修理で料金は気にせず、仕上がり重視で修理しました。
今回は、左フロントフェンダー鈑金とバンパーとホイル交換の修理しました。

▼まず、バンパーを取り外し、傷の確認です。

▼フェンダーのすり傷は削り落とし、パテを塗布します。

▼充分にパテを乾燥硬化させてから、研いで仕上げます。

次に塗料がかかってはいけない部分をマスキングをし、サフェーサーを塗布します。
サェーサーとは塗装の下地になる塗料のことです。
板金の仕上げに使うパテが塗料を吸い込まないようにしっかりシールし、塗装面を滑らかにすることに大きく貢献します。
研ぎ作業によって生じるわずかな凹凸や傷を埋める効果もあります。
表面を溶剤できれいに脱脂した後、サフェーサーを塗装し、赤外線ヒーター等で充分な加熱乾燥をおこないます。