へこみや傷の板金修理事例（福山市　BMW）

【お客様の要望に応じてリサイクル品での対応も可能です！】

▼修理前

福山市よりBMWの板金修理のご依頼です。

今回は既存のお客様の出会い頭事故の修理事例です。
優先道路に確認不十分で飛び出してしまって、お相手さんの車が左側面に接触事故と言うよくある事故案件です。
幸い双方お怪我もなく、車両保険にも加入しておられたし、過失割合や損傷状態（新品使用しての見積りが当社がすると100万近くしたため）や相手もいることなので保険修理しました。

内容はドア等中古品があったため中古品を使用して修理しました。
なぜかと言うと近年保険法改正で保険使用すると次回の更新日（1年又は３年契約、３年の方が猶予がある確率が高いです。）より保険料がかなり上がる（条件や年齢によっては倍近くアップすることも）ため少額事故にはあまりメリットがないのが今の状況だからです。
ですので今回は修理金額がかなり高かったために、やも得ず保険使ったので浮いた差額分は次回の保険料の補てんにまわしたいとの希望もありましたので中古使用しての修理でした。

修理範囲
左フロントドア・・・・・・・・リサイクル品交換
左リアドア・・・・・・・・・・リサイクル品交換
左ロッカーパネル・・・・・・・リサイクル品交換

▼　左側面を激しくぶつけたようで、フロントドア、リアドア、ロッカーパネルの変形が凄いです

▼ 　衝撃が大きくセンターピラーの骨格まで影響が及んでいるので車体を修正機に載せて修理を行います。

▼　センターピラーが内側に入り込んでいたので、修正機でチエーンブロック、油圧装置を用いて、慎重に引っ張りだして修正します。
引っ張り過ぎても困るので丁寧に時間をかけて作業は慎重にします。

▼ ドアヒンジも変形していたので溶接機で変形の修正を行います。
変形の大きかったロッカーパネルを取り外し内側をひっぱりだしたところで、サンダーをかけて傷跡を平滑に仕上げます。

▼　ロッカーパネル後部の取り付け箇所も鉄板を溶接して引っ張り出して修正します。

▼　フロントドア、リアドア及びロッカーパネルは取り換えのため全て取り外します。
センターピラーからロッカーパネル取り付け箇所を修正した後、修正箇所にパテを盛り付けて平滑にしあげます。

▼　修正箇所にサフェーサーを塗布しますが其の前に新聞紙などでマスキングを行ってからサフェーサを塗布します。
サフェーサとは塗装の下地となる塗料のことで、パテが塗料を吸い込まないようにしっかりシールし、塗装面を滑らかにすることに大きく貢献します。

▼　リサイクル品のドアが入庫したのでまずドアの裏側から塗装を施していきます。

▼　ドアの塗装の前にセンターピラー及びロッカーパネル取り付け箇所を塗装します。

▼　リサイクル品のドア（新品同様）が入ったので建付けを確認しながら取り付けていきます。
綺麗に納まったようです。

▼　これから塗装に入りますが、今回はフロントフェンダーからリアフェンダーにかけての左側面全体を塗装していきます。

▼　塗装は専用のブース（密閉された部屋）で行いゴミやホコリの付着を防ぎます。
塗装前には塗料がかかってはマズイ部分を専用のマスキングペーパーでマスキングを行います。
これから上塗り塗装をしますが其の前に塗装面を細かいサンドペーパーで傷をつける足付けの作業を行います。
その後に、塗装面の脂分・ワックス分を専用の溶剤できれいに取り除きます。（脱脂）

▼　リサイクル品のロッカーパネルも塗装前にサフェーサを塗布し、足付け、脱脂の工程を経ます。

▼　いよいよ塗装に入ります。
まず、車体色と同一のカラーを出すための調色から入っていきますが調色作業は熟練した塗装職人により行われます。
サンプルカラーを作成した後、色が決定され塗装に入ります。
塗装は一度にべったり塗装せず数回に分けて塗装を行い、ムラの無いようにベースカラーを慎重に塗装していきます。